イザベラバード 朝鮮奥地紀行を読んで【 平凡社版】 [雑学]

ようやく 読み終わりましたよ。

イザベラバードの 平凡社版 朝鮮奥地紀行

そして 同じ平凡社版日本奥地紀行 これは 翻訳者は高橋健吉という方です

この 平凡社版
朝鮮奥地紀行は 本当に読みにくかったです。
文中のところどころに 翻訳者独自の注釈を入れているので
本文を邪魔しているのと
日本語的に 意味が分からない文もあって
もう
途中から 意識して
翻訳者独自の注釈は 読み飛ばしました。
意味が分からない文も 流し読みです
イザベラバードが見たものだけを意識して読みましたのです
ハイ(^_^;)
翻訳者は 通訳にも通じる事ですが
私情を挟んでは、いけないと思いますね〜
一応 東京大学を出たという肩書きがあるなら なおさら
冷静に訳すべきでしょう と 感じましたのです。

確かに 朝鮮時代の 朝鮮人の描写には とても耳痛い部分が 多々ありますが
何故 そうなのか?の 分析した文章などには
その時代の底辺の人々への 愛情も感じられます

日本奥地紀行にしても そうなのですが

やはり 西洋人から見た 未開の地 という 視点が
まず あるという部分

そして
やはり 女性だからなのか、その時々に一貫性が無い部分も 少なからずありますね

だから ある一人の 好奇心旺盛で、怖いもの知らずの勇敢というよりは、無謀を好む女性の探検記として
面白く読みました。

まず 朝鮮紀行を読んで 思ったのが

朝鮮ガンマンで 描かれている背景は
全くの創作でない事

実際は 本当に それよりもひどかった事が 描写されていた事に 驚きました。

イザベラバードが探検した頃は、甲甲政変が起こった後
東学党の乱が起こり 日清戦争が起こった頃で
朝鮮の大激変時代で 
高宗にも王妃にも謁見して 会話している部分は 貴重ですが、実際に会話された部分が全部は明かされて無いので
その部分は もったい無いなぁと感じました。

そして 思ったよりも 多くの外国との交流があったというのも新鮮でしたし

イザベラバードは、イギリス人として いかにイギリスにとって有益なのかが 大事なことかという視点から見てるという部分を頭に置いて 読むべきだなとも感じました。

キリスト教信者としての視点もあるし

その当時の朝鮮には、
虎も多かったし、狼 雉もいて 牛も豚も普通に飼っていて
やはり 犬を食用の為に飼っていて
馬は移動手段で飼われていたし
ムダンといわれる シャーマンに代表される 鬼神信仰が あるのです

そう アラン使徒伝の世界ですね

後のイザベラバードの 印象にも出てくるのですが
最後の文に 驚きましたよ

朝鮮の人々を苦しめる 吸血鬼の存在は

両班や官僚階級 地方役人という 存在が 吸血鬼だったのですなぁ〜
いやいや まさか 夜士の世界観まで 関係してるとは
本当に" びっくりぽん !" でしたよ

この紀行文を読んで
日本の失敗の原因が分かった気がします。

昨今は、彼の国を見てると
本当に その朝鮮時代末期に似てきていると感じていますが

もう2度と
彼の国に対して 内政干渉せず
独り立ちできるか できないか
分かりませんが、

ただのお隣さんとして
見守るのみで 良いかなぁと 感じました。

日本の精神文化の部分で 大きく違いますね〜

他国の政治政策には、いっさい関わるべきじゃありません

ですので
もちろん
日本の政治政策に対しても 他国から
干渉受けたくはないですね
そういう 日本も 平成維新の真っ最中ですので
他の国にかまってる場合じゃない というのが 大きいですなぁ

これからは、大人のお付き合いしましょうね〜

ということが 望ましいです。





そして イザベラバードが見た 朝鮮時代末期の印象
日本奥地紀行は 又 別記事にてご紹介します

…………ここから…………

朝鮮は 貧しい国では無い。
資源は、開発されていない。
使い尽くされてもいない。
農業を発展させる能力を ほとんど利用されていない

朝鮮の住民は、器用であり、人をよくもてなす民族である
乞食階級はいない。
一方 活力は、冬眠中である。
上流階級は、無気力な生活
中流階級には、職業が解放されていない。
下層階級は、十分な理由で 狼を戸外に留めおく必要以上に 
働かない。
ソウルでも、最大の商業設備が商店の域に達していない。
階級特権、階級と官権による 搾取
全体的な公正欠如、所得全ての不確実性、
改革されていない 東洋諸国全ての政府が
それに基盤を置いている
最悪の伝統を支えている政府
陰謀に没頭している 公認の略奪者階級
宮殿の中での隔離と
妻妾部屋の些細な事柄で 弱くなっている君主
その他諸々が
全力を尽くして、朝鮮を資力の無い
荒涼とした浅ましい状態に陥れて来た。

大勢の強壮な男たちが
少しマシな暮らしをしている 親類か友人に頼るか
『 タカリ 』に ふける慣習である
それを 恥としないし 非難する世論も無い
少ないけど一定の収入がある人は
大勢の親類 妻の親類 友人たち
親類の友人たちを扶養しなければならない
その為に官職に殺到し
実質的な仕事もしない 無駄な官職を増やし

その宿命が 搾取される事にあると
はっきりわかっている階級が
死んだように
無関心 無気力 無感動 無頓着に 落ち込むのに不思議は無い
改革にもかかわらず
朝鮮の国は、依然として
略奪するものと略奪されるもの
つまり 両班によって 補充される官僚階級であり
国の認可を得た 吸血鬼どもと
身分の低い人々
人口の少なくとも 5分の4を占める
吸血鬼の血を供給する事にある人々との
ただ 二つの階級からなる

…………ここまで…………





nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。